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new 【 RESAS×小豆島Vol.3 ~ 毎週木曜18時更新 】

財務省四国財務局 地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(PT) 寺西 康博 (香川県)

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指定しない 2018/09/20 18:19:19

【第3回:大学生の熱意が地域を動かす原動力に】
第2回では、政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要をお伝えしました。当アイデアはPTとなえどこメンバーが徹底的に議論と分析をおこない、練り上げたものです。ただ、机上の分析には限界があります。

例えば、空き家については、町が公表している「空家等対策計画」をみれば、概数を把握することはできます。他方、空き家一軒一軒の状態やその活用可能性などは、現地をみることに勝る調査方法はありません。「答えは現場にある」のです。

これまでの回で、データ分析の重要性をお伝えしてきました。しかし、論理構成がどれだけしっかりした提案であっても、地域の実情や住民感情などを無視したものであっては地域の方々の共感は得られません。机上のデータ分析と現地調査を上手く組み合わせることで、より実現可能性の高い政策アイデアとなるのです。

私たちは、当然コンテストでの受賞を目標にしていましたが、それ以上に、実現可能性の高い政策アイデアを作成し、実現へとこぎつけることにこだわっていました。アイデア実現に向けた動きの最も強力な推進力となったのは、大学生の熱意でした。

応募者の属する「香川大学なえどこ」は、地域で何かやりたいと思う学生たちを集める場づくりをしているグループです。なえどこには地域活動への意識の高いメンバーが集まっていましたが、主な活動は学内でのイベント開催等でした。

しかし、コンテスト後は、政策アイデアを作成したメンバーを中心に、「自分たちが地域に出て、地域活性化のお手伝いをしたい」という思いをより強く持つようになりました。そのような大学生の地域への熱意が、政策アイデアの提案対象地である土庄町の行政職員や民間企業の方々に伝播し、協働が生まれ、政策アイデアの実現に向けた動きとなっていったのです。

第4回と第5回では、小豆島土庄町における政策アイデア実現に向けた動きについてご紹介します。

財務省四国財務局のホームページ
http://shikoku.mof.go.jp/
四国財務局の地方創生・地域連携に関する活動についてのページ
http://shikoku.mof.go.jp/chiiki.html
財務省四国財務局のフェイスブック
https://www.facebook.com/shikoku..zaimu/

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【地方創生☆政策アイデアコンテスト糸島実践編Vol.10~最終回】

糸島市 岡祐輔 (福岡県)

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指定しない 2018/09/14 17:07:11

こんにちは。地方創生☆政策アイデアコンテスト2016地方創生担当大臣賞・帝国データバンク賞、2017帝国データバンク賞をいただきました糸島市の岡祐輔です。
あっという間に最終回となってしまいました。これまで全10回にわたり、連載させていただく機会をいただき、ありがとうございました。少しでも皆さんのお役に立つことができたのであれば幸いです。

政策立案だけでなく、事業として実践した後まで紹介させていただくことで、自治体職員の皆さんの事業の参考になったり、地方創生☆政策アイデアコンテストの審査要件にもなっている「実現可能性」を政策立案の段階で考えていただく機会になってほしいと思います。最終回は「だしスープっ鯛!」の取組みの紹介と、この糸島版マーケティングモデルに関する他の動きもあわせて紹介します。

【第10回 第2弾糸島産天然真鯛だし「だしスープっ鯛!!」の誕生】
糸島市は天然真鯛の漁獲量が6年連続日本一。年間1000トン以上が水揚げされ、2位と倍ほどの差があります。「二艘吾智網(にそうごち)」と呼ばれる船2隻がチームで網を引く伝統的な漁法です(添付①)。漁場の玄界灘(筑前海)は、平安時代にまとめられた「延喜式(えんぎしき)」という書物に、全国10余りある鯛の産地の一つとして名前があがっており、糸島地域から朝廷への献上品にもなっていました。古くから、この天然真鯛が多くの方に愛されてきたことが伺い知れます。

糸島市食品産業クラスター協議会の水産加工メーカーが手を挙げ、糸島産天然真鯛を使った真鯛スープが選ばれました。真鯛をフィレにした後、もともと廃棄されていたアラを使った商品です。RESASでもお馴染みの域内の経済循環ですが、付加価値額を高めていくための「地元の農林水産物を加工して域外に売る」という仕組みです。

試行であった糸島産ふともずくのとき以上に、高校生たちは市場調査データ、アンケート調査、漁師さんへのインタビュー、漁場や加工工場の見学、レシピ提案会など、水産加工メーカーの社長と、プロの商品開発を一緒に行います(添付②)。飲食店や百貨店、専門店などのアドバイスをもらいながら、実に10回以上の試作を繰り返し、最終的に糸島産天然真鯛を100%使った「だしスープっ鯛!!」が完成しました。成分量の多い方から記載される食品表示ラベルを見ても、一番最初に真鯛エキスがあることがわかり、糸島ならではの商品です。
現在、販売開始して3か月弱ですが、販売していただく企業や消費者の意見をしっかり聞いて開発しているので、やはり興味を持っていただける店舗が多く、売上も伸びています。テレビ、新聞などのメディアにもたくさん取材していただき、高校生たちも、色々な賞に挑戦したり、催事や店頭に立って積極的に販売してくれています(添付③)。

「だしスープっ鯛!!」テレビ放送の動画(掲載期限:平成32年3月31日)
https://youtu.be/8csFY0iVUfc

付加価値額の話を上述しましたが、第5回に紹介した折れ線グラフの比較を使って政策効果をRESASで見てみると(添付④⑤)、食料品製造業は、事業所数こそ増えていませんが、商品出荷額や付加価値額は増え、1事業所あたりの儲けが増えています。つまり労働生産性が高まっていることになります。「鉄は熱いうちに打て」とありますが、糸島版マーケティングモデルも、このようなトレンドを後押しするような事業として、糸島食材をブランド化し、食品製造業や小売業、飲食サ―ビス業などの稼ぐ力の向上につなげたい想いです。
第2弾商材「だしスープっ鯛!!」をきっかけに糸島産天然真鯛自体がブランドとして育っていくことで、地域の付加価値額が高まるきっかけになると考えていますが、実際に糸島市内では、鯛ラーメン、鯛サンド、鯛茶づけ、鯛ごはん、鯛の香味焼など、鯛商品を見かけるようになり、いい傾向が伺えます。

そして第3弾の商材は「糸島産メンマ」に決定しました。糸島の竹林から竹を切り出し、国産メンマを作っている会社と連携して、新しい商品と売り方を創り出していきます。ビジネスとして成功すれば、放置竹林対策にも貢献できる取組みです。
この事業は、小規模事業者のマーケティング支援として、小さく始め、大きく育てようという想いで始めました。常に改善を行いながら、広げていくことを考えています。平成30年度は、地方銀行とも連携して、糸島市食品産業クラスター協議会から応募された全商材に対して、飲食店、専門店などのバイヤーの皆さんを高校にお呼びし、開発段階から市場とターゲットを意識できる流れにしました。高校生と一緒にバイヤー向け試食会を開催し、選定された糸島産メンマ以外の商材も、銀行と一緒に事後的にバイヤーの方々とのマッチングを行い、商品のブラッシュアップや販売戦略を立てるように進めています(添付⑥)。

偶然ですが、産学官金言を巻き込み、地方の平均所得を上げるという地方創生事業の形になってきました。今後、クラスター協議会以外の市内全域の事業者へ対象を広げていければと夢見ながら、これで全10回の投稿を終わりたいと思います。
これまで投稿をご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。少しでも参考にしていただける部分があれば幸いです。

ちょうど今、政策アイデアコンテストの募集中で、締切りが10月10日(水)までとなっています。下記のホームページには、これまでの受賞者のアドバイスも掲載されています。
ぜひ、ご応募ください。
https://contest.resas-portal.go.jp/2018/

糸島市にも、ぜひ遊びに来てくださいね!
▼きっと満足 糸島生活
https://itoshimalife.city.itoshima.lg.jp/
▼糸島スタイル!もっと糸島!
http://fukuoka-yokamon.com/matome/itoshima
▼いこいこ糸島観光スポット
http://www.itoshima-kanko.net/
▼糸島市ふるさと応援寄附
http://www.city.itoshima.lg.jp/furusato/index.html

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【 RESAS×小豆島Vol.2 ~ 毎週木曜18時更新 】

財務省四国財務局 地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(PT) 寺西 康博 (香川県)

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指定しない 2018/09/13 18:22:04

【第2回:政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要とコンテスト応募の意義】
第1回では、地域で起こっている事象について、RESAS等を活用して客観的なデータを確認し、因果関係について仮説を立て検証を繰り返すことで、地域の実態が浮かびあがってくることをお伝えしました。

第2回では、徹底的なデータ分析を実施し論理構成を幾度となく磨き上げた政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要をご紹介します。

香川県の小豆島は、農村歌舞伎・島遍路などの伝統文化や美しい自然を有する四国随一の観光地であり、近年外国人訪問者が急増しています。その一方で、島内では急速な人口減少・少子化・高齢化が進んでおり、それに伴い、各所で空き家が発生。また、昼間の外国人訪問は多いものの、宿泊は高松市内などが多く、島内での宿泊需要を十分に拾い切れていないことが分析から明らかになりました。
現状分析を踏まえた政策アイデアは、外国人が好む傾向にある「安価で長期滞在可能」な宿泊施設を、空き家を活用した民泊事業により整備するというものです。まずはモデルケースとして、利用者の多い土庄港から徒歩15分と近く、近隣にコンビニやスーパー、飲食店等があり利便性の良い土庄町「迷路のまち」において、空き家を活用した民泊事業を開始。民泊の一括受付施設(民営)を設立し、民泊利用者に飲食店、観光地、アクティビティ等を紹介することで、島内の他産業への経済波及効果もねらいます。(PDFを参照)

いかがでしたでしょうか。この文章だけを読むと、ありきたりな内容に思われるかもしれません。しかし、この一文一文を構成するために膨大な裏付けデータの分析と、論理構成の練り直しがなされています。小豆島の強みや課題はなにか、課題を強みに転換できないか、なぜ民泊なのか、等をPTとなえどこメンバーで徹底的に分析し、議論しました。

この政策アイデアの作成過程こそが、各人のデータ分析力と論理的思考力を高め、ひいては企画力を培うことになりました。そして、地域のことをより「自分ごと」として考える機会となりました。

コンテストの結果はどうであっても、地域を良くする政策アイデアを考えることで、企画力及び自分自身が関わって地域を良くしていこうという意識が高まります。ぜひ皆様も地方創生☆政策アイデアコンテストへの応募に挑戦してみてください。

第3回では、大学生の熱意が地域を動かす原動力となることについてお話しします。

政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の詳細
https://contest.resas-portal.go.jp/2017/ (地方創生☆政策アイデアコンテスト2017)
地方創生☆政策アイデアコンテスト2018の応募
https://contest.resas-portal.go.jp/2018/(地方創生☆政策アイデアコンテスト2018)
財務省四国財務局のホームページ
http://shikoku.mof.go.jp/
四国財務局の地方創生・地域連携に関する活動についてのページ
http://shikoku.mof.go.jp/chiiki.html
財務省四国財務局のフェイスブック
https://www.facebook.com/shikoku..zaimu/

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【地方創生☆政策アイデアコンテスト糸島実践編Vol.9~毎週金曜17時更新中!】

糸島市 岡祐輔 (福岡県)

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指定しない 2018/09/07 18:44:19


こんにちは。地方創生☆政策アイデアコンテスト2016地方創生担当大臣賞・帝国データバンク賞、2017帝国データバンク賞をいただきました糸島市の岡祐輔です。
さて、前回からは、政策の実践フェーズに入り、糸島産ふともずくのマーケティングの取組みを紹介させていただきました。引き続き、この取組みがどのような結果になっていったのかを紹介させていただきます。

【第9回 糸島産ふともずくはどうなったか??】
最初は、「急にお願いして加工品を作ってくれる企業がなく生鮮で勝負しなければならない」、「主婦をターゲットとした商品」、「価値を高めるため『安全安心、新鮮、高品質』などのイメージ付けが必要」、「卸の掛率を低くしなければ、漁師さんたちの利益がなくなる」などの理由で、これらの条件を満たした産直施設、生協などの意見を聞きながら、販路開拓を行いました。

福岡市近隣の販路をリストアップし、高校生たちが見積書を作り、電話でアポとりして、直接訪問営業。漁師さんたちもその後を追随し、最後の交渉をしていきます。おかげで、販路は2か所から13か所へ増えていきました(添付①)。
また、販路開拓だけでなく、プロモーション活動も積極的に行い、メディアへの売り込み、高校生と漁師さんで一緒に店頭販売をしたり、他にも福岡市内の料亭で高校生がおもてなしをするふともずく料理の試食会まで開催しました(添付②)。
桜坂観山荘で開催した糸島産ふともずく試食会の様子は、ぜひこちらをご覧ください。
https://fukuoka-yokamon.com/futomozuku_pj/sishokukai_honban

このような活動が認められて、発売からわずか数か月で多くの賞をいただきました。その中には、フード・アクション・ニッポン アワードという国内最大級のコンペもあり、全国1,111産品からの中から、10賞しか選ばれないうちの1つ、「ローソン賞」をいただき、「糸島産ふともずくを味わうネバネバスープ」と「糸島産ふともずくを味わうネバネバサラダ」として発売していただけることになりました(添付③)。ふともずくの量が足りず、九州内ローソンと関東のナチュラルローソンでの限定販売となりましたが、地元でもよく知られていなかったふともずくが、全国で地名度を上げ、売上アップにつなげることができました。

先にビジネスできちんと土台をつくると地域貢献もできるようになります。糸島市内の小学校や保育園に地産地消の取組みとして、ふともずくがメニュー化されたり、博多女子高校の入学案内パンフレットに取組みが掲載され、糸島市内の中学生にも案内できたり、将来、糸島市で働きたい、高校で商品開発を教えたいと生徒が夢を持つようになり、教育分野にも貢献できています。
また、一緒に活動したり、実績を作ることで、漁師さんたちが自分たちからマーケティング活動をし出してくれたり、高校生たちが糸島に愛着を持ち、関わった人たちがこの取り組みの牽引役になって、取組みを広げるお手伝いをしてくださいます(添付④)。
※総務省の薦める「関係人口」創出の先駆け的な事業でもあります。
http://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/index.html

この糸島産ふともずくに続き、第2弾の糸島産天然真鯛出汁「だしスープっ鯛!!」も完成し、生徒たちが糸島市の水産加工メーカーとマーケティング活動に奮闘しています。
小規模事業者への支援として、きちんと売上を上げ、労働生産性を高めていける取り組みを他事業者にも広げていくということを目的にしていますので、少しずつ事業を拡充したり、改善しながら進めています。小さく始めて、大きく育つように。そのために、取組みに賛同し、長く支援していただけるよう、事業者のベネフィット、関係者の情報共有、事業参画機会の創出等を意識しています。

 次回で最終回となりますが、第2弾「だしスープっ鯛!!」の取組みの紹介と、この糸島版マーケティングモデルに関する他の動きも合わせて紹介させていただきたいと思います。

糸島市にも、ぜひ遊びに来てくださいね!
▼きっと満足 糸島生活
https://itoshimalife.city.itoshima.lg.jp/
▼糸島スタイル!もっと糸島!
http://fukuoka-yokamon.com/matome/itoshima
▼いこいこ糸島観光スポット
http://www.itoshima-kanko.net/
▼糸島市ふるさと応援寄附
http://www.city.itoshima.lg.jp/furusato/index.html

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【 RESAS×小豆島Vol.1 ~ 毎週木曜更新 】

財務省四国財務局 地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(PT) 寺西 康博 (香川県)

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指定しない 2018/09/06 06:03:40

はじめまして。財務省四国財務局若手プロジェクトチーム(PT)の寺西康博です。PTが支援した「香川大学地域連携学生委員会なえどこ」(なえどこ)の政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)が地方創生☆政策アイデアコンテスト2017で地方創生担当大臣賞及びビザ・ワールドワイド賞を受賞しました。

内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局ビッグデータチームから機会をいただき、これから全5回にわたり、実践的なRESAS活用方法や小豆島での政策アイデア実現に向けた動きなどをご紹介します。

【第1回:RESASは学生の最強の味方】
RESASの最大の魅力は官民ビッグデータを直感的な操作で「見える化」してくれることです。通常のデータ分析では、各種統計指標のデータをダウンロード⇒必要なデータを抽出⇒グラフを作成という手間と時間のかかる作業が必要になります。他方、RESASを使えば、数回画面をクリックするだけで短時間のうちに視覚的でわかりやすいグラフが表示されます。

視覚的でわかりやすいグラフは、普段、データ分析をしたことがない学生にとって頼れるツールです。具体例をお話しします。香川大学なえどこのメンバーが課外活動で香川県の小豆島を訪れた際、「外国人観光客が多い」「空き家がたくさんある」といった感想を持ちました。これらの感想に関連するデータをRESAS等により確認することで、思考を前に進めることが可能になります。小豆島のデータ分析では下記のようなことがわかりました。(PDFを参照)

〇外国人観光客:香川県への外国人訪問者・宿泊者数は急増。訪問外国人の約75%がアジア州から。安価で長期滞在しやすいゲストハウス等の利用が増加。
〇空き家:人口減少、高齢化が進展。人口増減・高齢化率と空き家率には相関関係がある。空き家は年々増加しており、既に4戸に1戸が空き家。

次に、上記の客観的なデータが示している事象(例えば、香川県への外国人訪問者数が急増)が発生していることの因果関係について仮説を立て、検証していきます。「瀬戸内国際芸術祭の開催や、高松空港の国際定期路線の新規就航や増便が影響しているのでは」という仮説を立てるとします。今度はその仮説が正しいかどうかさらにデータを追っていくのです。

このように実際に起こっていることを、データに基づき因果関係を深掘りしていくことで、事象の輪郭がはっきりしてきます。地域を元気にする政策を考えるうえで、地域が持っている魅力や抱える課題をできる限り多面的に正確に把握することは非常に重要です。
RESASは、「どうやってデータ分析をはじめればいいかわからない」と悩む学生の最強の味方(ツール)なのです。

第2回では、政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要をお伝えします。

RESAS(地域経済分析システム)
https://resas.go.jp/#/13/13101
財務省四国財務局のホームページ
http://shikoku.mof.go.jp/
四国財務局の地方創生・地域連携に関する活動についてのページ
http://shikoku.mof.go.jp/chiiki.html
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new 【 RESAS×小豆島Vol.3 ~ 毎週木曜18時更新 】

財務省四国財務局 地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(PT) 寺西 康博 (香川県)

指定しない 2018/09/20 18:19:19

【第3回:大学生の熱意が地域を動かす原動力に】
第2回では、政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要をお伝えしました。当アイデアはPTとなえどこメンバーが徹底的に議論と分析をおこない、練り上げたものです。ただ、机上の分析には限界があります。

例えば、空き家については、町が公表している「空家等対策計画」をみれば、概数を把握することはできます。他方、空き家一軒一軒の状態やその活用可能性などは、現地をみることに勝る調査方法はありません。「答えは現場にある」のです。

これまでの回で、データ分析の重要性をお伝えしてきました。しかし、論理構成がどれだけしっかりした提案であっても、地域の実情や住民感情などを無視したものであっては地域の方々の共感は得られません。机上のデータ分析と現地調査を上手く組み合わせることで、より実現可能性の高い政策アイデアとなるのです。

私たちは、当然コンテストでの受賞を目標にしていましたが、それ以上に、実現可能性の高い政策アイデアを作成し、実現へとこぎつけることにこだわっていました。アイデア実現に向けた動きの最も強力な推進力となったのは、大学生の熱意でした。

応募者の属する「香川大学なえどこ」は、地域で何かやりたいと思う学生たちを集める場づくりをしているグループです。なえどこには地域活動への意識の高いメンバーが集まっていましたが、主な活動は学内でのイベント開催等でした。

しかし、コンテスト後は、政策アイデアを作成したメンバーを中心に、「自分たちが地域に出て、地域活性化のお手伝いをしたい」という思いをより強く持つようになりました。そのような大学生の地域への熱意が、政策アイデアの提案対象地である土庄町の行政職員や民間企業の方々に伝播し、協働が生まれ、政策アイデアの実現に向けた動きとなっていったのです。

第4回と第5回では、小豆島土庄町における政策アイデア実現に向けた動きについてご紹介します。

財務省四国財務局のホームページ
http://shikoku.mof.go.jp/
四国財務局の地方創生・地域連携に関する活動についてのページ
http://shikoku.mof.go.jp/chiiki.html
財務省四国財務局のフェイスブック
https://www.facebook.com/shikoku..zaimu/

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【地方創生☆政策アイデアコンテスト糸島実践編Vol.10~最終回】

糸島市 岡祐輔 (福岡県)

指定しない 2018/09/14 17:07:11

こんにちは。地方創生☆政策アイデアコンテスト2016地方創生担当大臣賞・帝国データバンク賞、2017帝国データバンク賞をいただきました糸島市の岡祐輔です。
あっという間に最終回となってしまいました。これまで全10回にわたり、連載させていただく機会をいただき、ありがとうございました。少しでも皆さんのお役に立つことができたのであれば幸いです。

政策立案だけでなく、事業として実践した後まで紹介させていただくことで、自治体職員の皆さんの事業の参考になったり、地方創生☆政策アイデアコンテストの審査要件にもなっている「実現可能性」を政策立案の段階で考えていただく機会になってほしいと思います。最終回は「だしスープっ鯛!」の取組みの紹介と、この糸島版マーケティングモデルに関する他の動きもあわせて紹介します。

【第10回 第2弾糸島産天然真鯛だし「だしスープっ鯛!!」の誕生】
糸島市は天然真鯛の漁獲量が6年連続日本一。年間1000トン以上が水揚げされ、2位と倍ほどの差があります。「二艘吾智網(にそうごち)」と呼ばれる船2隻がチームで網を引く伝統的な漁法です(添付①)。漁場の玄界灘(筑前海)は、平安時代にまとめられた「延喜式(えんぎしき)」という書物に、全国10余りある鯛の産地の一つとして名前があがっており、糸島地域から朝廷への献上品にもなっていました。古くから、この天然真鯛が多くの方に愛されてきたことが伺い知れます。

糸島市食品産業クラスター協議会の水産加工メーカーが手を挙げ、糸島産天然真鯛を使った真鯛スープが選ばれました。真鯛をフィレにした後、もともと廃棄されていたアラを使った商品です。RESASでもお馴染みの域内の経済循環ですが、付加価値額を高めていくための「地元の農林水産物を加工して域外に売る」という仕組みです。

試行であった糸島産ふともずくのとき以上に、高校生たちは市場調査データ、アンケート調査、漁師さんへのインタビュー、漁場や加工工場の見学、レシピ提案会など、水産加工メーカーの社長と、プロの商品開発を一緒に行います(添付②)。飲食店や百貨店、専門店などのアドバイスをもらいながら、実に10回以上の試作を繰り返し、最終的に糸島産天然真鯛を100%使った「だしスープっ鯛!!」が完成しました。成分量の多い方から記載される食品表示ラベルを見ても、一番最初に真鯛エキスがあることがわかり、糸島ならではの商品です。
現在、販売開始して3か月弱ですが、販売していただく企業や消費者の意見をしっかり聞いて開発しているので、やはり興味を持っていただける店舗が多く、売上も伸びています。テレビ、新聞などのメディアにもたくさん取材していただき、高校生たちも、色々な賞に挑戦したり、催事や店頭に立って積極的に販売してくれています(添付③)。

「だしスープっ鯛!!」テレビ放送の動画(掲載期限:平成32年3月31日)
https://youtu.be/8csFY0iVUfc

付加価値額の話を上述しましたが、第5回に紹介した折れ線グラフの比較を使って政策効果をRESASで見てみると(添付④⑤)、食料品製造業は、事業所数こそ増えていませんが、商品出荷額や付加価値額は増え、1事業所あたりの儲けが増えています。つまり労働生産性が高まっていることになります。「鉄は熱いうちに打て」とありますが、糸島版マーケティングモデルも、このようなトレンドを後押しするような事業として、糸島食材をブランド化し、食品製造業や小売業、飲食サ―ビス業などの稼ぐ力の向上につなげたい想いです。
第2弾商材「だしスープっ鯛!!」をきっかけに糸島産天然真鯛自体がブランドとして育っていくことで、地域の付加価値額が高まるきっかけになると考えていますが、実際に糸島市内では、鯛ラーメン、鯛サンド、鯛茶づけ、鯛ごはん、鯛の香味焼など、鯛商品を見かけるようになり、いい傾向が伺えます。

そして第3弾の商材は「糸島産メンマ」に決定しました。糸島の竹林から竹を切り出し、国産メンマを作っている会社と連携して、新しい商品と売り方を創り出していきます。ビジネスとして成功すれば、放置竹林対策にも貢献できる取組みです。
この事業は、小規模事業者のマーケティング支援として、小さく始め、大きく育てようという想いで始めました。常に改善を行いながら、広げていくことを考えています。平成30年度は、地方銀行とも連携して、糸島市食品産業クラスター協議会から応募された全商材に対して、飲食店、専門店などのバイヤーの皆さんを高校にお呼びし、開発段階から市場とターゲットを意識できる流れにしました。高校生と一緒にバイヤー向け試食会を開催し、選定された糸島産メンマ以外の商材も、銀行と一緒に事後的にバイヤーの方々とのマッチングを行い、商品のブラッシュアップや販売戦略を立てるように進めています(添付⑥)。

偶然ですが、産学官金言を巻き込み、地方の平均所得を上げるという地方創生事業の形になってきました。今後、クラスター協議会以外の市内全域の事業者へ対象を広げていければと夢見ながら、これで全10回の投稿を終わりたいと思います。
これまで投稿をご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。少しでも参考にしていただける部分があれば幸いです。

ちょうど今、政策アイデアコンテストの募集中で、締切りが10月10日(水)までとなっています。下記のホームページには、これまでの受賞者のアドバイスも掲載されています。
ぜひ、ご応募ください。
https://contest.resas-portal.go.jp/2018/

糸島市にも、ぜひ遊びに来てくださいね!
▼きっと満足 糸島生活
https://itoshimalife.city.itoshima.lg.jp/
▼糸島スタイル!もっと糸島!
http://fukuoka-yokamon.com/matome/itoshima
▼いこいこ糸島観光スポット
http://www.itoshima-kanko.net/
▼糸島市ふるさと応援寄附
http://www.city.itoshima.lg.jp/furusato/index.html

5人が、「この投稿が参考になった」と投票しています。
【 RESAS×小豆島Vol.2 ~ 毎週木曜18時更新 】

財務省四国財務局 地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(PT) 寺西 康博 (香川県)

指定しない 2018/09/13 18:22:04

【第2回:政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要とコンテスト応募の意義】
第1回では、地域で起こっている事象について、RESAS等を活用して客観的なデータを確認し、因果関係について仮説を立て検証を繰り返すことで、地域の実態が浮かびあがってくることをお伝えしました。

第2回では、徹底的なデータ分析を実施し論理構成を幾度となく磨き上げた政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の概要をご紹介します。

香川県の小豆島は、農村歌舞伎・島遍路などの伝統文化や美しい自然を有する四国随一の観光地であり、近年外国人訪問者が急増しています。その一方で、島内では急速な人口減少・少子化・高齢化が進んでおり、それに伴い、各所で空き家が発生。また、昼間の外国人訪問は多いものの、宿泊は高松市内などが多く、島内での宿泊需要を十分に拾い切れていないことが分析から明らかになりました。
現状分析を踏まえた政策アイデアは、外国人が好む傾向にある「安価で長期滞在可能」な宿泊施設を、空き家を活用した民泊事業により整備するというものです。まずはモデルケースとして、利用者の多い土庄港から徒歩15分と近く、近隣にコンビニやスーパー、飲食店等があり利便性の良い土庄町「迷路のまち」において、空き家を活用した民泊事業を開始。民泊の一括受付施設(民営)を設立し、民泊利用者に飲食店、観光地、アクティビティ等を紹介することで、島内の他産業への経済波及効果もねらいます。(PDFを参照)

いかがでしたでしょうか。この文章だけを読むと、ありきたりな内容に思われるかもしれません。しかし、この一文一文を構成するために膨大な裏付けデータの分析と、論理構成の練り直しがなされています。小豆島の強みや課題はなにか、課題を強みに転換できないか、なぜ民泊なのか、等をPTとなえどこメンバーで徹底的に分析し、議論しました。

この政策アイデアの作成過程こそが、各人のデータ分析力と論理的思考力を高め、ひいては企画力を培うことになりました。そして、地域のことをより「自分ごと」として考える機会となりました。

コンテストの結果はどうであっても、地域を良くする政策アイデアを考えることで、企画力及び自分自身が関わって地域を良くしていこうという意識が高まります。ぜひ皆様も地方創生☆政策アイデアコンテストへの応募に挑戦してみてください。

第3回では、大学生の熱意が地域を動かす原動力となることについてお話しします。

政策アイデア(小豆島×迷路民泊×空き家)の詳細
https://contest.resas-portal.go.jp/2017/ (地方創生☆政策アイデアコンテスト2017)
地方創生☆政策アイデアコンテスト2018の応募
https://contest.resas-portal.go.jp/2018/(地方創生☆政策アイデアコンテスト2018)
財務省四国財務局のホームページ
http://shikoku.mof.go.jp/
四国財務局の地方創生・地域連携に関する活動についてのページ
http://shikoku.mof.go.jp/chiiki.html
財務省四国財務局のフェイスブック
https://www.facebook.com/shikoku..zaimu/

10人が、「この投稿が参考になった」と投票しています。
【地方創生☆政策アイデアコンテスト糸島実践編Vol.9~毎週金曜17時更新中!】

糸島市 岡祐輔 (福岡県)

指定しない 2018/09/07 18:44:19


こんにちは。地方創生☆政策アイデアコンテスト2016地方創生担当大臣賞・帝国データバンク賞、2017帝国データバンク賞をいただきました糸島市の岡祐輔です。
さて、前回からは、政策の実践フェーズに入り、糸島産ふともずくのマーケティングの取組みを紹介させていただきました。引き続き、この取組みがどのような結果になっていったのかを紹介させていただきます。

【第9回 糸島産ふともずくはどうなったか??】
最初は、「急にお願いして加工品を作ってくれる企業がなく生鮮で勝負しなければならない」、「主婦をターゲットとした商品」、「価値を高めるため『安全安心、新鮮、高品質』などのイメージ付けが必要」、「卸の掛率を低くしなければ、漁師さんたちの利益がなくなる」などの理由で、これらの条件を満たした産直施設、生協などの意見を聞きながら、販路開拓を行いました。

福岡市近隣の販路をリストアップし、高校生たちが見積書を作り、電話でアポとりして、直接訪問営業。漁師さんたちもその後を追随し、最後の交渉をしていきます。おかげで、販路は2か所から13か所へ増えていきました(添付①)。
また、販路開拓だけでなく、プロモーション活動も積極的に行い、メディアへの売り込み、高校生と漁師さんで一緒に店頭販売をしたり、他にも福岡市内の料亭で高校生がおもてなしをするふともずく料理の試食会まで開催しました(添付②)。
桜坂観山荘で開催した糸島産ふともずく試食会の様子は、ぜひこちらをご覧ください。
https://fukuoka-yokamon.com/futomozuku_pj/sishokukai_honban

このような活動が認められて、発売からわずか数か月で多くの賞をいただきました。その中には、フード・アクション・ニッポン アワードという国内最大級のコンペもあり、全国1,111産品からの中から、10賞しか選ばれないうちの1つ、「ローソン賞」をいただき、「糸島産ふともずくを味わうネバネバスープ」と「糸島産ふともずくを味わうネバネバサラダ」として発売していただけることになりました(添付③)。ふともずくの量が足りず、九州内ローソンと関東のナチュラルローソンでの限定販売となりましたが、地元でもよく知られていなかったふともずくが、全国で地名度を上げ、売上アップにつなげることができました。

先にビジネスできちんと土台をつくると地域貢献もできるようになります。糸島市内の小学校や保育園に地産地消の取組みとして、ふともずくがメニュー化されたり、博多女子高校の入学案内パンフレットに取組みが掲載され、糸島市内の中学生にも案内できたり、将来、糸島市で働きたい、高校で商品開発を教えたいと生徒が夢を持つようになり、教育分野にも貢献できています。
また、一緒に活動したり、実績を作ることで、漁師さんたちが自分たちからマーケティング活動をし出してくれたり、高校生たちが糸島に愛着を持ち、関わった人たちがこの取り組みの牽引役になって、取組みを広げるお手伝いをしてくださいます(添付④)。
※総務省の薦める「関係人口」創出の先駆け的な事業でもあります。
http://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/index.html

この糸島産ふともずくに続き、第2弾の糸島産天然真鯛出汁「だしスープっ鯛!!」も完成し、生徒たちが糸島市の水産加工メーカーとマーケティング活動に奮闘しています。
小規模事業者への支援として、きちんと売上を上げ、労働生産性を高めていける取り組みを他事業者にも広げていくということを目的にしていますので、少しずつ事業を拡充したり、改善しながら進めています。小さく始めて、大きく育つように。そのために、取組みに賛同し、長く支援していただけるよう、事業者のベネフィット、関係者の情報共有、事業参画機会の創出等を意識しています。

 次回で最終回となりますが、第2弾「だしスープっ鯛!!」の取組みの紹介と、この糸島版マーケティングモデルに関する他の動きも合わせて紹介させていただきたいと思います。

糸島市にも、ぜひ遊びに来てくださいね!
▼きっと満足 糸島生活
https://itoshimalife.city.itoshima.lg.jp/
▼糸島スタイル!もっと糸島!
http://fukuoka-yokamon.com/matome/itoshima
▼いこいこ糸島観光スポット
http://www.itoshima-kanko.net/
▼糸島市ふるさと応援寄附
http://www.city.itoshima.lg.jp/furusato/index.html

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【地方創生☆政策アイデアコンテスト糸島実践編Vol.8~毎週金曜17時更新中!】

糸島市 岡祐輔 (福岡県)

指定しない 2018/08/31 17:04:23

こんにちは。地方創生☆政策アイデアコンテスト2016地方創生担当大臣賞・帝国データバンク賞、2017帝国データバンク賞をいただきました糸島市の岡祐輔です。
さて、前回までは、データで課題等を分析した後、どのように政策に落とし込んでいったのかを紹介させていただきましたが、今回からは、政策の実践フェーズで、どのように展開していったのかをご紹介させていただきます。

【第8回 糸島版マーケティングモデル、第1弾は「糸島産ふともずく」!】
平成28年度からを試行的に始めた糸島市マーケティングモデル推進事業は、地場企業に商品開発補助をするといった入口起点の事業ではなく、市場や販路を見据えて商品開発を行う出口起点の仕組みです。パートナーの博多女子高校では2年生でマーケティングの授業が始まり、まずは出口戦略を立てながら商品開発をします。製造業、小売業も、作りたい物を作って売るという流れが業界のスタンダードになっていて、意外と顧客視点の商品開発というのは実際出来ていないところが多いと感じています。

第1弾商材として、糸島市食品産業クラスター協議会から応募の中から選ばれたのは、糸島漁業協同組合芥屋支所の漁師さんたち4人が養殖する「ふともずく」です(添付①)。「糸島産ふともずく」は天然物が少なくなり、今から16年ほど前に福岡県水産海洋技術センターが養殖技術の開発を始めました。そこでできる種網を海で育てる必要があり、県内で育成してくれる漁師さんを募りましたが、「漁を休んでまでやって儲かるのか」、「網を洗う作業は複数人で行わなければならない」など、1人ひとりが船長である漁師さんがチームで取り組むにはハードルは高く、なかなか手があがりません。そこに糸島市の芥屋の漁師さんたちが、福岡県、糸島市の水産資源を守る、水産業振興を図ることに賛同し、養殖に取り組んだのが発端です。

しかし現実は、販売どころか、研究的な事業のため、最初は収穫量ゼロから始まります。それでもやめることなく、実に5年ほどして育成方法がわかってきて、徐々に収穫が増え、ようやく年5トンほど獲れるようになりました。獲れるようになっても、漁師さんたちは作ることがプロで、売ることは素人。そのような状況のまま15年以上も経ったところで、このプロジェクトに手を挙げてくれ、一緒に取り組みを進めることになりました。

高校生たちは、実際に漁港に来て収穫、小エビやカニを除く選別作業などを体験したり、ふともずくに合う料理を試作したり、漁師さんたちと一緒に活動し、ストーリーを見て、聞いて、感じて、プロの企業、高校の先生たち指導の下、心から糸島の漁師さんたちの役に立ちたいという気持ちが芽生え、徐々に顔つきが変わり、奮闘します。糸島の海で大事に育てられ、漁師さん直販で、新鮮で、安全で、安心して食べられる、健康にもいい、福岡で4人しか作ることができる人がいないと言った、商品は貴重で、高品質です。あとは、ターゲット、マーケットのこと、販路をどう開拓するか、予算も少ない中、小規模経営体の漁師さんたちができる宣伝の方法を考えていきました(添付②)。

中小の地場企業ができるマーケティングの手法を使いながら、広げていくことを意識して、商品開発を行い、高校生たちがデザインしたパッケージで食べ方も一緒に提案できるような商品になりました(添付③)。
ふともずくは、この後、3年生になった高校生と販売実践に移っていきますので、次回ご紹介させていただきます。

糸島市にも、ぜひ遊びに来てくださいね!
▼きっと満足 糸島生活
https://itoshimalife.city.itoshima.lg.jp/
▼糸島スタイル!もっと糸島!
http://fukuoka-yokamon.com/matome/itoshima
▼いこいこ糸島観光スポット
http://www.itoshima-kanko.net/
▼糸島市ふるさと応援寄附
http://www.city.itoshima.lg.jp/furusato/index.html

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